【英語が上手くなる。模倣と基礎と反復】
学生時代、楽器の練習をひたすらやってきた。基礎練と呼ばれるウォームアップなど、一日中やった日にはエコノミー症候群になったこともある。
今度は社会人になり、英語の学習を始めた。
海外大学留学者、帰国子女ではなく、国内で学習してきた点を考慮すればかなり出来るようになったと思う。
以上の二つをやってみて、上達のコツが似ている部分が多いことに気がついた。
耳コピーと反復練習
ところで、ドラムの練習はどのように行うかご存知だろうか?
基本的に、新しいテクニックやフレーズを習得しようと思ったら、耳コピー、又は楽譜を使ってそのフレーズを何も見ないで再現出来るようになるまで体に叩き込む。
そしてある程度の数のパターンを覚えたら、今度はそれらを応用、加工できるように訓練をする。つまり、2つのフレーズを組み合わせ、即興で展開出来るようにするのだ。どの組み合わせも自由自在に、条件反射で動けるレベルまでに訓練する。
さて、これを英語学習に置き換えてみると、驚くほど似ている。
- 単語、フレーズを聞き取れるようになる=採譜、耳コピする。どちらも聞こえていても書き取れるようにならないと真に聞こえたことにはならない。
- フレーズ練習=フレーズ練習。そのまま全く同じように再現できるまで体に覚えこませる。これはまったく同じ
- フレーズで文章を作る=フレーズを組み合わせる。時制を変えて見たり、フレーズを長くしてみたり。どちらも一つ一つのフレーズを自分のものにして初めて即興ができるようになる。
高校生の時から、この楽器の練習方法が癖になっていて、そのおかげで単純なことを繰り返すということに対して耐性があると思う。間違いなく、自分の英語力が底上げされたのはこの単純な反復作業の勉強方法によるものだと確信している。
神保彰氏が紹介する WASABIメソッド
- 音符を変える (3連を32分に等)
- たたくパーツを変える
- たたき始めるポイントを変える
- 他のパターンを加える
この方法のアドバンテージ
- 悩む、考える時間を徹底的に減らすことができる。
例えば、1日1つ英文エッセイを書くなんて自分に課したとする。
エッセイを書くには、質問文に対して、文書の内容を考え、正しい文法、正しい言葉を選ばなきゃいけないなど、基礎がない状態で何も見ないで達成するにはかなりしんどい。
最初の1、2回は根性でできるだろうが、しばらくすると悩んでいる時間の方が多くなってくる。問題にぶち当たるたびに悩んでいたら効率が悪すぎる。
結局、苦手意識だけ植えつけられてしまい、三日坊主になってしまったなんてことになったら本末転倒である。
ならば、徹底的にサンプルエッセイを丸暗記してしまったほうが良い。難しいことを考えずに淡々とこなす。しばらくやっていれば知らないうちに基礎力が底上げされるはずだ。
もちろん、自分で考えることの重要性は否定しないが、飽きずにその勉強続けられるということが出来なければ次のステップは踏めない。
1人でうじうじ悩む力は先に成功している人の方法を真似して手っ取り早く自分にインストールしてしまっほうが生産性が高い。
- 学習の ハードルを下げることができる。
自分の経験上、「試験のための勉強」をしてもつまらないし、何より応用力がつかないと考えている。英語学習を始めたばかりのときにやったことといえば中学英語の復習と、ひたすら英単語覚えた事に尽きる。出てくる単語をもうすでに知っていれば、既にある程度の基礎があるので高得点も取れ、楽しく勉強を継続することが出来る。
文法なんか気にせず英語を勉強しよう、聞くだけでペラペラ!なんていう教材を見かけるが、大人になった学習者にはナンセンスである。
まとめ
成果を得たいなら、中途半端な自己流は辞め、先人の方法、解法を徹底的に真似をする。その後にカスタマイズしていく。