【我が家にAmazon Echo plusがやって来た】
先日行われた社内hack-a-thonで、私の企画に賛同してくれたチームメンバーが優勝し、
副賞としていただいたAmazon Echo plus。
スマートスピーカーが発売後、ずっと使ってみたいとは思っていたが、値段が高くて二の足を踏んでいたので今回頂けたのは、まさに渡りに船。
早速、週末に試してみたら想像以上に快適だったので報告したい。
スマートスピーカーって何?
狭義には「スピーカーに人工知能が入っているもの」
ただそれだけである。
例えば、音楽をかけてと声で命令すればすぐにお気に入りのプレイリストを再生してくれる。
しかし、個人的には
「これまでユーザーがパネルやUIを使って操作していたタスクを(ある程度まで)人工知能が肩代わりし、ユビキタスにネットワークに繋げてくれるもの」
と捉えている。
つまり、コンピュータネットワークと人間をさらにシームレスに繋げてくれる、新しいインターフェイスと言えるだろう。
Amazon Echo plusには人工知能Alexaが搭載されている。要はiPhoneにおけるSiriみたいなもの。Siriに比べると産まれたてなのでまだ性能は劣るらしい。
上の文章で、ある程度まで、と書いたのはこれから発展の余地がまだまだあるということでもある。
前置きはさて置き、早速触ってみよう。
初期設定の衝撃
スイッチを入れて、まず驚いたのは、Alexaのほうから音声で、
ユーザーが今、何をしているのか、何をしなければいけないのかと言うことを、
我々人間との共通言語を利用して返してくるということだ。
これは、もはやUXの設計で常識となった、ヤコブ・ニールセンのユーザビリティ10原則の1つ、
システム状態の視認性を高める、という原則を、「視覚」ではなく「聴覚・言語」で伝えられるようになったということだ。
参考:1.システムが何やっているかわからない事は無いか
例:読込中や処理中のポップアップ、アニメーション表示などでユーザーとコミュニケーションを図る。
(視覚情報や、機械音などに頼っていた)
さらに、通常、新しく使用を始めるデバイスは初期設定が煩雑で説明書やUIと睨めっこしながら格闘し、
それだけでもうんざりしてくる。
Amazon Echoのオンボーディングは秀逸で、
「Alexa、デバイスを探して。」
と言うだけで完了する。
思わず、え?これだけ?と呟いてしまったくらい簡単である。
実際には、細かい設定は後々必要ではあるが
とりあえず機能を使うにはこれだけで十分。
まずはAlexaとの出会い、素晴らしさを伝えるに十分なUXとなっている。
初期設定はユーザーとのはじめての出会いだ。
ファーストデートで段取りが悪くてまごつく男性と誰がもう一度会いたいと思うだろうか。
複雑なところが一切ないオンボーディング。
まず、何をすればいいかもキッチリとヒントが用意されている。
様々なスキル
週末にざっと使ってみただけでも
* プライムミュージック
* スマートホーム
* クックパッドでレシピ
* ピカチューと話す
* Hey Miku
* radiko
* リマインダー
* Kindle読み上げ
* レストランを探す
* 計算
* ウィキペディア的に使う
* 買い物リストを書く
* じゃんけんして
* 定形アクション
* アレクサおはよう ニュースをかける
* アルクの英語練習
* バス 乗り換え
と、それぞれ言いたい事は山のようにあるがページが足りなさすぎるのでとりあえず、主要な
- ミュージックと
- スマートホーム
についてレビューしてみたい。
スムーズな音楽再生
我が家はAmazon primeに入っているのでPrime musicとAlexaを連携し、自由に聞ける。
これも、Amazonのアカウントでつながっているのでわざわざ設定をする必要は無い。
そもそも音楽といえば、
去年、音質に惹かれてバングアンドオルフセンのBluetooth スピーカーを買ったのだが、
実は全然使ってない。
なぜなら…
- スピーカーの電源入れる
- (充電が切れていたら、コンセントに挿す)
- Bluetoothを接続する
- Amazon prime Musicを立ち上げる
- かけたい曲を探す
- 再生ボタンを押す
これだけの作業が、「音楽をスピーカーで聴く」というたった1つのタスクに伴う。
最初は喜んでやっていたが、毎日使うとなると面倒になってきてほとんど使わなくなってしまったのだ。
一方、Amazon Echoは常に電源がささっていて起動しているのでそんなストレスはない。
「Alexa、音楽をかけて。」で終了。プレイリストに入れてある曲を流してくれる。
このデバイスは
音楽や音声コンテンツとユーザの障壁を減らし、より快適に、身近に提供してくれるものであると再確認した。
Amazonコンテンツとの相性は抜群でエンゲージメント効果はこれまでのサービスとは比較にならない。
これぞ待ち望んだSFの世界
自分も土曜にPhilips hueを注文し、早速試してみた。
まずはこれを観ていただきたい。
あなたも、いったん布団でゴロゴロして、ウトウトしてしまうと電気消しに行くの面倒だという経験があるはずだ。
そんな時、
「Alexa、電気を消して」
と言うだけでサッと消してくれる、優秀な我が家の執事!
ありがとう。Alexa。スボラの救世主
上の文章の通り、既にAIに対して愛着が湧いてしまったのがお分かり頂けると思う。
ただ、現実問題としてHueは3000円以上もするし、別途ブリッジと呼ばれる中間デバイスをものを買わなきゃいけない。(7000円もする!)
その辺、Amazonも工夫をしているのか、
最新型のアマゾンエコープラスにはブリッジは要らないし、購入特典としてHueが1つおまけで付いてくる。Amazon music unlimitedのクーポンも。
Kindleを破格で提供したように、まず、ユーザーにやらせてみる、という戦略は相変わらず健在だ。
声で操作できるのって実際どうなのか
これもAlexaのお陰で、声で操作するという楽さと便利さに改めて気がついた。
アラーム設定作業の必要タスク
1:携帯を手に取る、
2:携帯のロックを解除する
3:アプリをホームから探し、立ち上げる
4:お目当てのメニューを開く
5:時間を設定する
(6):携帯を閉じる
と、実に6つものステップを踏む必要があるが、スマートスピーカーなら
「Alexa、30分後に起こして」
で完了するのは凄い。
しかもある程度のコンテクストを理解できるので、アラームをセットして、と命令する必要もない。
これを1週間、毎日同じことをしたとしたら、
48タスク vs 7タスクなんだから如何に楽かは想像に難くない。
将来性
まだまだAlexaの出来ることは少ない。
しかし、これからどんどんスキルが拡張していくし、日進月歩で性能も向上していくだろう。
数十年前の完成品を世に送るという時代は本当に終わり、徐々にユーザーとともに競争していく時代になったものだなぁとしみじみ感じた。
まとめ
ざっくり、こんな感じだ。
音声認識や人工知能の魅力が少しでも伝われば幸いだ。これらはまだまだ発展途上で、時々ミスもする。
実際、この文章も音声入力で書き上げたものなので時々、誤字や脱字がある(申し訳ない)
しかしながら今後、まるで子供のように我々とともに成長していく楽しみともなり得るのではないだろうか。
是非、まずは一家に一台!スマートスピーカーから!