【個人で働くことは今後リスク回避になる】
先日、会社は2024年から主なリソースは社内から社外へ移るという記事を読んだ。
この先、正社員だけで仕事を回す時代は終わり、どんどん仕事が世に回る。人材はプロジェクトの度にハイアリングがかかり、終われば解散、というスタイルが主流になるそうだ。
テクノロジーの発達により、遠隔地で仕事をするためのインフラは完全に整い、必ずしもオフィスに通う必要もなくなった。あとは人々のメンタリティが変われば、この流れはさらに加速するだろう。
このような状況の中、今後、どのようなキャリアプランを築いていくべきなのだろうかを考えてみる。
メイン業務の外注化
確かにこの流れは既に色々な業界で起こり始めている。例えば、友人の務める報道機関では、カメラマンの外注化が止まらない。
スポーツはスポーツ系の人、災害・紛争系はそのプロの人に取材案件を頼むから、フリーの彼らはどんどんスペシャリティを深めて行く一方、社員カメラマンは取材機会がなくなって、給料で子飼いにされていく。
当然、フリーの方が使いやすく、切りやすいし、なにかあってもトラブル対応しないでいいから、使いやすい。東京五輪が終わったら、一気にこの流れが加速しそうだ。
デスクという采配をする人は皆社員だから、社員はデスク、カメラマンはフリー、ということになる。外国の通信社ではこのスタイルは当たり前になってきている。
テクノロジーの発達
先日、駅構内で、通行量測定をしているところを見かけたが、黄色いジャンパーを羽織った大勢の人達が、日がな一日カチカチボタンを押していた。おそらく近い将来、測定用AIがリースされ、あのアルバイトは人間がやる必要はなくなるだろう。
正社員だって例外ではない。自分の会社でもコールセンター業務にAIを導入し、これまで人間が行なっていた仕事は肩代わりされた。単純作業だったが故に、人件費が真っ先に削られたのだ。
社内での椅子取りゲームが始まる
こうなったら、よほど優秀でない限り、定年まで社員として会社に残ることは難しい。重要なポストが全員分用意されているわけでないのだから当然だ。
自分のスキルを棚卸する
自分の持つスキルがその会社で汎用性の高い状態で磨かれる分には良いが、一社限定で役立つスキルや、会社が存在しないと稼げないスキルというのも非常に危険だ。
大企業でありがちな、配置転換で振り出しに戻る。みたいなキャリアも今後は考え直した方が良い。いざ会社から振り落とされた時に悲惨だ。
マルチスキル
テクノロジーの発達に伴って、スキルがすぐに陳腐化してしまう現代、1つのスキルを極めるのでは無くて、複数持つことも検討する価値あるだろう。例えばフリーランスの場合、営業力も必要になってくる。私の会社では、週末に個人で仕事を請け負って会社で伸ばすことの出来ないスキル研鑽している人も珍しくない。
時代に合わせてアップデート
しかしながら、こうした時代の変化を悲観視し過ぎるべきではないのかもしれない。視点を変えてみると、柔軟性をもてることがキーワードになる。
AIに仕事を奪われた人は、もう仕事がなくなったかといえばそうでも無く、AIに仕事を教える仕事についたので面白い話だ。その仕事がなくなったら、新しい仕事を始めれば良いのだ。
副業
専業を目指さない道もある。自分は今、IT業界に身を置いている。人材の流動は活発だ。しかし、定年まで勤め上げる気なんてさらさら無いし、また近々転職もすると思う。なにもなくなった時にご飯が食べられるように準備はしておきたい。そういう思いから副業という種を、植えていこうと心に決めた。
まとめ
大きな会社だからそういうのは無縁だと思っていてもいられない。全部外注に出来る以上、会社に残る人材はプロデューサー的な人材になるしかないが、椅子も多いわけじゃない。そうなる未来を見据えて、今から行動を起こそう。