【映画版、マチネの終わりにの見どころ。未来は過去を変える】
皆さん、超オハヨー!今日も元気にクラシックギター を弾くぞ〜、シシシだよ( ^ω^ )
クラシックギターといえば、福山雅治さん主演の映画、マチネの終わりにを観てきました。
#マチネの終わりに を観ました。
— SHISHISHI (@mieteinaikoto) 2019年11月17日
クラシックギターの演奏のように丁寧に奏でられた作品でした(*´꒳`*)
語学と音楽を愛する方なら楽しめる映画だと思いです。今年一番のオススメ。
未来は常に過去を変えている。
この台詞にピンと来たら迷わず是非! pic.twitter.com/9axEvWBwv8
音楽と語学を愛するシシシにはド★ストライクな映画でした。クラシックギターを始めなかったらもしかしてこの映画には出会わなかったかもしれません。今日という日を感謝しました(๑>◡<๑)
当初、この映画の予告編を観た時、天才ギタリスト、パリ、恋愛物語というキーワードを聞いて、「またか」と思ったんですよ。お得意の欧米コンプレックス丸出しのキラキラ映画かと。
はい、間違っておりました。
マジですいませんでした_:(´ཀ`」 ∠):
作品に関わる全ての人が血と汗を流して作成した事がビシビシ感じられました(´;ω;`)
シシシも過去は変えられないと思っていた1人でしたが、この映画をみて、考え方が変わりました( ^ω^ )この映画にはそんな事を考えさせてくれる仕掛けが幾重にも折り重なっています。
まだ映画版の記事が少ないため、出来るだけネタバレしないようにつらつらと感想などを綴ってみました〜。
クラシック初心者も楽しめる
ギター用に編曲された無伴奏チェロ組曲や、グラナドスの詩的ワルツ集、無伴奏ヴァイオリンパルティータ 第2番などクラシックの定番曲も映画に使われています。サウンドトラックも発売されており、しかも日本のクラシックギターの巨匠、福田進一さんの演奏です〜。
福山雅治かっこよすぎ問題
シシシは小説を途中まで読んでから映画を見たのですが、主人公であるマキノを演じるのは難しいだろうなと思ってたんですよ。
マキノは12歳の頃から天才と呼ばれ、演奏中大勢の観客を前にしても、まるでそこに誰も居ないかのように1人、自分の世界で演奏する孤独なギタリスト。人前ではジョークを交えて話すが、どことなく闇を持った男性。
福山雅治さんの知的で、それでいて人間味のある演技がピッタリハマっていました。また、彼自身も一流のミュージシャンである俳優さんである事も最高のキャスティングです。
演奏中、手首だけ写して、あたかも本人が弾いてるようなカメラワークや、うまく英語を発音しようとしてたりするのを目にすると、せっかくいいストーリーもそればかり気になっちゃって興醒めしちゃうんですよね…
劇中、福山さんご自身が演奏するシーンや自然な英語の発音のお陰で純粋に映画に集中する事ができました。さすがミュージシャン、良い耳をお持ちですね。マシャかっこよすぎ。
音楽形式を踏襲したストーリー
劇中、マキノがフーガ形式について、「最初に提示された主題の行方を最後まで見届けた時 、振り返ってそこに 、どんな風景が広がっているのか ?」と語りかけますが、まさにこの映画はこのテーマを貫いた映画といえるでしょう。
最後まで見届けた時、印象が変わるような仕掛けが気がついたものだけでも少なくとも7つは施されています。
- 石
- 祖父江の指導
- ミタニという人
- ペットボトル
- 母の離婚
- フィアンセのヨウコに対する想い
- マキノとヨウコ
- 口づけ
暗示するもの
例えば、この映画、ヨウコが道端にある石を悲しげに見つめるシーンから始まります。
この石は全部で3回登場するのですが、毎回印象が変わります。
その意味するところは是非ご自身の目で確かめてみてください( ^ω^ )
他にも、冒頭から中盤にかけて、マキノがしきりにペットボトルの水を飲むんですよ。最初、どんだけストイックやねんと思いましたが、後半で理由が分かります。マキノが胸に秘める、「渇き」の隠喩だったんですね。
↓やたら水が美味しそうに見えます。
もう一つ、晴れてお互いの気持ちが通じたマキノとヨウコが口付けを交わすシーン。口づけの最中に物音(ジャリーラのものと思われる)で中断してしまう2人、再開しようとするものの、ギクシャクしてしまってうまくいかない。このシーン、第三者が2人を掻き乱すだろうなーって一髪で分かる演出になってます。実際そうでしたね(^ ^;)
シシシ、泣く
実はあるシーンで泣いてしまいました。
どこだと思いますか?
まさかのミタニの罪の告白のシーンです。
その愛の深さに泣きました。ウッ(´;ω;`)
これは小説版には無いシーンですが、正直ナイスジョブです。このシーン無ければまさかミタニで泣くとは思わなかったですもん。
↑序盤より終盤でめっちゃ可愛くなるミタニ
終盤、ミタニがマキノを送り出すシーンで、ミタニがマキノを呼ぶ名前が、サトシからマキノさんに変わります。やはりミタニは最後の最後まで、芸術家としてのマキノの一番のファンであり続けたんですね。
最初は好きになれなかったこのキャラクターも映画版の調整で印象が変わりました。小説版では「花の姿を知らないまま眺めた蕾は 、知ってからは 、振り返った記憶の中で 、もう同じ蕾じゃない 。」という台詞をマキノが言うのですが、映画版はなんとミタニが言いますこれ。製作陣は愛に溢れていますね(´;ω;`)
ちなみに、罪の告白のシーン、裏で男性1名、女性2名がダンスを踊ってるんですよね「水」もヨウコが飲んだり、様々に解釈できそうな要素がふんだんにちりばめられており、本当に凝ってますよねこの映画!
マキノとヨウコのメッセージが入れ替わる。
序盤、マキノは「あなたが死ぬなら僕も死ぬ。」とヨウコに想いを打ち明けます。過去を否定し、あなたのいない未来なら要らないかのような発言です。これに対し、ヨウコは明らかに侮蔑の視線を向けます。
実際、中盤でマキノはヨウコに関するある秘密を聞かされ、怒りのあまり、ギタリストの命とも言える左手でガラスのコップを握り潰し、血塗れになります。それほど彼女の存在がマキノにとって大切だったのかが分かりますね。
ところが終盤、さまざまな事(※ネタバレ防止)を乗り越えたマキノはコンサートに来てくれたファンたちに向かって「今日の未来が過去を変えられますように」と語りかけます。
これこそまさに、冒頭の台詞を言われたヨウコが、マキノに向かって伝えた台詞そのもの※
マキノが完全復活した瞬間でしょう。
※映画版と小説版でびみょーーーーーに台詞や描き方が違うのですが、シシシはこう記憶して解釈しました。
↓小説版
まとめ
出来るだけネタバレを避けるように書きました!未来が過去を変える。是非劇場で鑑賞してみてはいかがでしょうか(^o^) クラシックギター始めたくなりますよ!
↓クラシックギター、一緒に始めましょう
ちなみに、シシシは福山雅治さんのことを特にどうも思っていませんでしたが、この映画とクラシックギターのお陰で、彼への印象が変わってしまいました。シシシもまた、過去を変えてしまったようです。
あー、もう一回観に行こうかな。