見えているのに見えていないコト

初めまして。シシシです。色眼鏡を捨てよ。変化の多い新時代を生き抜くため、悪しき習慣は断ち、良き習慣を取り入れる。本当に価値のあることを実践するブログ。

【大麻由来のCBDの熱狂的ブームの裏側:完全版】

f:id:darksideofthemoon:20190616160813j:image

皆さん、超オハヨー!(^^)日本語で情報が無ければ英語でアクセスせよ!がモットーのシシシです。今日は日本で情報が少ないCBDについてです。CBDは大麻由来!と聞くとかなりセンセーショナルに聞こえますが、実際はどのようなものなのでしょうか。正しい知識をつけたいものです。

 

さて、アメリカでは今、CBDが第ブーム。その爆発的ブームの裏側について、VoxというYouTubeチャンネルを翻訳してみたよ(^◇^)

 

VoxのThe goodsシリーズはなぜ人々が買うのか、を説明しているコンテンツです。早速見ていきましょう!

  

CBD先進国アメリ

ドリンクに3ドルでCBDオイルをプラスしたりできるほど身近な存在になってきています。

f:id:darksideofthemoon:20190616151818j:image

 

他にも、チョコレート、入浴剤、フェイスマスク、グミ、コーヒー、ローション、はたまた犬の餌などなどいろんなものに配合されて提供されています。

f:id:darksideofthemoon:20190616152123j:image

 

巨大産業に成長しつつあるCBD

CBDは以下の3大産業においてその存在感が増してきています。

  • 49億円ものハーバルサプリメント産業
  • 成長中の不安障害産業
  • ほぼ一夜にして台頭してきた医療用大麻産業

f:id:darksideofthemoon:20190616153529j:image

 

アメリカでのCBD製品市場は2022年までに20億円近くまで達すると予測されています。

f:id:darksideofthemoon:20190616153439j:image

 

CBDは現在、ほとんど規制されていない上に、人々はCBDの効用ついて誤解をしているという現状です。

 

CBDとは一体何なのか

CBDは正式名称をCannaBiDiol(カンナビジオール)といい、ヘンプの110を超える化学成分の1つです。

f:id:darksideofthemoon:20190616155614j:image

 

同じくヘンプから得られる成分、TetraHydroCannabinol、通称THCとは全く別物です。こちらは酩酊作用を引き起こし、取締り対象です。

f:id:darksideofthemoon:20190616155606j:image

 

CBD自体にはそのような酩酊作用はありません。

f:id:darksideofthemoon:20190616155838j:image

 

沢山のCBDプロダクト

摂取方法としてはベイパーやクリームなどがありますが、好まれているのは可食オイルです。CBDは水溶性である為です。

f:id:darksideofthemoon:20190616160155j:image

 

このような性質から、沢山のプロダクトに見られるようになり、爆発的な人気に一役買っています。

f:id:darksideofthemoon:20190616160511j:image

f:id:darksideofthemoon:20190616160517j:image

しかしながら、一気に人気に火がついたと同時に、沢山の誤解を招いてしまっています。

 

 

CBDの医学的データはまだ少ない

一般的な誤解の一つに、CBD商品は炎症、ニキビ、癌に効くと思われているが、実際は証明されていません。

 

f:id:darksideofthemoon:20190619055503j:image

「CBDのセラピー効果に関するデータはまだそんなに多く持っていません」

コロンビア大学教授 Ziba Copper

 

f:id:darksideofthemoon:20190619060159j:image

CBDは抗酸化作用と抗炎症作用を持つ物質を有しており、精神病、不安障害、運動障害、多発性硬化症てんかん、震えに効くということが分かっています。

 

最近、FDA(米国の麻薬取締局)はEPIDIOLEXというCBDベースのてんかん治療薬を認めましたが、薬として利用する為の充分なデータは無いという現状です。

f:id:darksideofthemoon:20190619061301j:image

 

正しい使用方法とは?

現在、CBDがどのように脳に作用するのか、どの位の量を飲めば良いのか、1番効果の高い摂取方法については分かっていません。

f:id:darksideofthemoon:20190619061836j:image

ですからしばしばCBDを服用する人は自身の健康を危険に晒したり、認証を受けた薬に頼ったり、他の薬との飲み合わせを確認しなければいけなくなります。

 

そして市場に出回っているCBD商品は多くの場合、規制を受けていません。したがって消費者は一体どれを購入して良いのか見当がつきません。

 

 

CBD商品は正しい情報を記載していない

f:id:darksideofthemoon:20190622055547j:image

商品の中には、CBDを含んでいない場合もありますし(ラベルに記載されているのにかかわらず)、もっと重要なのは、THCを含んでしまっている商品もあるということです。

 

2016年4月、FDAは8つのCBDオイル生産者に対し、警告を発行しました。それらの会社はCBDを全く、または殆ど含んでいない、または違法のTHCが規定を超えた量を含んでいました。

f:id:darksideofthemoon:20190622055553j:image

CBDを含んでいない。


f:id:darksideofthemoon:20190622055515j:image

THCを含んでいる。

 

 

2017年の研究では、オンラインで購入された、84のCBD関連商品のうち、74%が間違った表示をしていることがわかりました。
f:id:darksideofthemoon:20190622055604j:image

 

たとえ正確に表示されている商品でも、服用量がかなり低く記載されている傾向にありました。

f:id:darksideofthemoon:20190622060726j:image

 

飲み物にオイルを数的垂らした場合、5-10ミリグラムのCBDを摂取することになります。
f:id:darksideofthemoon:20190622055602j:image

 

しかし、調査でストレス緩和に有効と認められた量を摂取するためにはその30倍もの量を摂取しなければいけません。
f:id:darksideofthemoon:20190622055520j:image

 

確かにCBDは医療効果が期待できますが、CBD入りコーヒーとして提供される場合の服用量は無視できる量と言えるでしょう。

  

CBDは米国で完全に合法という訳ではない
f:id:darksideofthemoon:20190622055555j:image

この微量な服用量であろうとも、実は完全に合法という訳ではありません。

 


f:id:darksideofthemoon:20190622055550j:image

街でCBD入りのコーヒーを買ったとします。合法かどうかは州レベルではどこの州によりますが、連邦政府単位では未だ違法と考えられます。

 

DEAは連邦政府単位ではCBDは違法という見解を保っています。しかしながら、誰かが所持または使用していたとしてもわざわざ捕まえに行くということまではしていません。なぜならDEAはどこかの州でお店やネットでCBD商品を購入する人を起訴することはしないからです。

 

 

f:id:darksideofthemoon:20190622055509j:image

ヘルスケア組織の態度も変わってきています。

2017年12月、WHOはCBDは健康に害を与えないことを認めました。

 


f:id:darksideofthemoon:20190622055518j:image

2018月1月、WADAは自身が定める違法性のある物質リストの中からCBDを削除しました。

 


f:id:darksideofthemoon:20190622055558j:image

2018年のFarm BillではCBDと産業用ヘンプを合法であると認めました。

 

f:id:darksideofthemoon:20190622063202j:image

CBDは偽りのものではありません。とてもたくさんの可能性を秘めた物質です。

 

しかしながら、現在の商品郡に見られる、その質と量は信頼できるものというより、詐欺まがいであるというほかありません。


f:id:darksideofthemoon:20190622055512j:image

今後どうなるかということについては、研究次第というしかありませんが、昨今のCBDの人気ぶりは、データの欠落があるからといって消費者の購入を妨げるものではないということです。

 

f:id:darksideofthemoon:20190622063822j:image

あなたがなんでも言える状態のうちは…

 

なんでも売ることができるということです。

 

終わりに

今回はCBDがアメリカで大ブームになった理由を扱ったビデオでした。市場に出回っている商品はよく吟味する必要がありそうですね。特に効用については否定的な内容でしたし。効果を感じるための服用量ですが、日本で現在手に入るリキッドなどはたった100mgの含有量で1万円近くしますからね。。ちょっと暴利に感じてしまいます。

今後も最新情報をお届けしたいと思います。